こんにちは、さおりんごです🍎⁂
実習で看護展開をするうえで
レポートしないといけない看護過程・OP、TP、EPの
ポイントをまとめます🤔
今回は、胃がんの看護過程です👩⚕️!
治療を望まない場合は、看取りの看護になるため
今回は術前後の看護計画についての記事です🌸
Contents
胃がんの基礎的な知識
原因
胃癌の原因はいまだ不明である。食生活における高塩分食や穀類の過多摂取や嗜好品、喫煙が関与していると考えられている。決定的なものはない。
男性は60歳代前半が多く
女性は70歳代後半が多く発症している。
病態と症状
最も内側にある粘膜の細胞が、何らかの原因によって、がん化することで発生する。
胃がんが内側の2層(粘膜・粘膜下層)にとどまっているものを「早期胃がん」という。3層目(固有筋層)より深く入っているものを「進行胃がん」という。


〈症状〉
早期胃がんでは、半数以上が無症状である。進行することで自覚することが多い。
初期には、、、
✔︎食欲不振
✔︎悪心・嘔吐
✔︎腹部膨満
✔︎下痢
✔︎下血 など
進行してくると、、、
✔︎心窩部痛
✔︎食物の通過障害
✔︎体重減少
✔︎貧血 など
部位別でいうと、、、
噴門がん:嚥下障害
幽門部がん:嘔吐
を、頻発する。
診断
●胃部レントゲン検査
●内視鏡検査
●胃生検・胃細胞診
●消化管造影検査
●腹部超音波検査
●CT
●便検査 etc…
治療
・手術療法
→胃の全摘出術か部分摘出術か
進行具合で決まる。
・内視鏡的粘膜除去
→早期胃がんが対象となる。
・化学療法
→抗癌剤治療
・縫合不全
・通過障害
・ダンピング症候群
→急に食事を摂取すると嘔吐してし
まうため、分食する。
・逆流性食道炎
・貧血
・骨障害
・栄養障害・下痢 etc…
看護の展開
看護診断
〈手術適応の場合〉
#疾患・手術に関連する不安
#胃がんに関連した貧血・栄養状態の変調
#既往歴による術後合併症の危険性
〈手術適応ではない場合〉
#がん性疼痛
#化学療法による免疫低下に関連した感染リスク
今回の看護計画は〈手術適応の場合〉についての解説です。
緩和ケアや化学療法については今後他の記事にまとめます。
OP(術前)
♦︎患者の訴え、表情、行動
♦︎疾患、治療への理解度
♦︎睡眠状況
♦︎自覚症状の有無
→上記の〈症状〉を参照。
♦︎腹水の有無
→腹囲を毎日決まった時間に測定し
増減のアセスメントをする。
♦︎家族背景
♦︎嗜好
→飲食、喫煙、飲酒等
TP(術前)
♦︎病棟のオリエンテーション
→トイレの場所や、ナースコールの説明
など入院生活で不安に思うことをなる
べく少なくする。いつでも看護師を呼
んでいいことも説明する。
♦︎手術前オリエンテーション
→手術室の看護師が直接説明することも
ある。
手術室に行く際はいつもと違う環境に
緊張してしまうため、事前に手術に行
く時間や、場所、どのようにして行く
のかなど具体的に伝えておく。家族と
面会ができるように調整することも、
不安の軽減に効果的である。
♦︎不安の緩和
→家族とコミュニケーションの場を設け
たり、不安の表出ができるような信頼
関係を築く。
TP(術後)
♦︎合併症についての説明
→術前の説明でもある程度は伝えられて
いるが、実際に出現した症状が合併症
で、どのような対応になるかなど
逐一伝え不安の軽減を図る。
♦︎バイタルサイン測定
→生体反応の徴候を観察し、異常の早期
発見に努める。合併症を把握し症状が
でていないか観察する。
♦︎ドレーン管理
→胃のドレーンや尿道留置カテーテルな
ど術後はドレーンが多い。
閉塞はないか排液の色や性状はどうか
観察し異常の早期発見に努める。
♦︎水分バランスのチェック
→術後数日は絶飲食であることが多い。
栄養バランスや水分バランスの調整が
必要。出血がある場合は貧血がないか
血液量の管理も必要。
♦︎安楽な体位、疼痛管理、早期離床
→術後の疼痛があると臥床している時間
が増えADLの低下につながる。主治医
の安静度の指示のもと早期離床の計画
をたてる。動くことで腸蠕動の亢進に
もつながる。
また疼痛が強い場合は薬剤で疼痛管理
を行う。痛みによる呼吸状態の悪化な
ども考えられるため、術後すぐは疼痛
を我慢しなくていいことも説明する。
EP
♦︎食事指導
→ダンピング症候群の予防のために、
分食や食事内容の指導を行う。
6回食、3回食へ徐々に一回量をふや
していく。
高タンパク・高エネルギー食。
水分も少しずつ飲水することを説明。
♦︎退院指導
→退院後の外来での定期的な診察が必要
緊急で受診が必要な症状なども伝えて
おく。近年は早期退院することが多い
ため自宅での生活指導は重要である。
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「看護」はたくさん
ありますが、簡単にまとめてみました🌷
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いつでもお問い合わせください🤗💗

参考文献:New疾患別看護過程の展開
株式会社 学習研究者